2月にリンゴ・スターを観た時、ポール・マッカートニーも来て欲しいと書きましたが、まさか本当に実現するとは思ってもいませんでした。 ビートルズの元メンバー二人が同じ年に来日するとはほぼ奇跡としか言いようがありません。 内容はもう素晴らし過ぎて形容のしようがなく、もう照明が落ちた瞬間から客電が点くまで、本当に無我夢中でみんな歌い、涙をながし、拍手をし、様々な感情が渦巻いていました。 かの伝説のヴァイオリンベースを携えて出てきた瞬間、「ポールだ・・・」と思うと同時に・・・。 ビートルズもウィングスもポールのソロも30年以上聴いているので、様々な曲が人生の色々な場面と結びついていて、ここまで感情的になったことはありません。 ジョン・レノンに捧げるHere TodayのMCで「ジョンに拍手を」「We love you John」と言った時、ジョージ・ハリスンに貰ったウクレレを弾き名曲Somethingを歌い、スクリーンに映るジョージの写真を見ながらギターを弾くポールの姿、演奏後「Thank you George for such a beautiful song」というコメント・・・。 ビートルズファンはおそらく皆涙したと思います。 今回ライブ前のサウンドチェックも観る事ができたのですが、そこでも10数曲演奏し、ライブ本編で40曲近く演奏したので、1日50曲くらい演奏したことになります。 それを毎回やってるとは、若いアーティストでもそうそう出来る事ではないでしょう。恐るべき71歳です。しかもキーはほぼ全曲オリジナルのまま。声が出ないからと安易にキーを下げるバンドに爪の垢でも煎じて飲めと言いたくなります。 運良く1列目で観る事も出来て、自分の中で今後これを超えるライブはないのではないか、と思い、ライブ以来ずっとビートルズ、ポールを聴く毎日です。 (ライブを観に来たキャロライン・ケネディ駐日大使とハイタッチをしました(笑))
院長 武末 篤貴 |
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